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その日は、母の付き添いだけのはずだった。
数ヶ月前から下腹部に鈍い痛みを感じることがあったので、放射線技師の妹に相談すると
「ついでだから、撮ってあげるよ」
そんな、軽い気持ちだった。
撮影が終わると妹は、
「何かあるね 。」
それでも、私はそうなんだとしか思わなかった。
知識が、ないのもあったのだが
子供の高校受験が、迫っていたので自分の事に構っている余裕もなかった。
婦人科系の病気かもしれないから、生理中の画像も撮りたいと言われたかが、週末しか休みのない私には、そんなタイミングは訪れなかった。
だらだらと時だけは、進み
受験も無事に終わり、痛みだけは相変わらずだった。
大きさの確認だけでもど妹が、言うので撮って見ると大きくなっていた。
町の小さな病院では、どうにもならないデスモイド疑いと診断を受け
市立病院に、紹介状を書いてもらった。
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