第4話-不思議な生物?ベル。

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ジィは恐怖で体が動かない。 黒い生物はゆっくりとジィの方に顔を向けた。 ジィ「ヤバい・・・。」 黒い生物はゆっくりと近づいてくる。 ジィの足はガクガクと震えている。 10mまで近づいた時、ジィは必死に恐怖に耐えながら右の手のひらを黒い生物に向た。 ジィ「ハァハァハァ・・グッ。」 思いっきり手のひらに力を入れた。 ゴォォォーーー 手のひらに大きな竜巻が生まれた。 それを見た黒い生物は霧のように消えていった。 ジィ「ハァハァ・・・逃げたのか?」 急いで森の出口に向かった。 森を出たジィは安心して力が抜けたのか、倒れこんだ。 ジィ「あれはなんだったんだ・・・あんなの見たことないぞ・・・。」 昼前に森に入ったはずなのに、もう太陽が傾き始めている。 ジィ「こんなに時間たってたのかよ。そろそろ帰るか。」 ジィは立ち上がりホバーに乗った。 ・・・・・。 ジィ「あれ?」 ・・・・・。 ホバーが浮き上がらない。 ジィ「なんでだよ?勘弁してくれよ。」 なんど試してもホバーはピクリとも動かない。 どうやら風を操る力は体力や精神力とは別のもので、その力には限界があるようだ、ジィはまだ自分の限界値が把握できていなかった。 本人もその事に薄々と気づいていた。 ジィ「限界か・・・。体は疲れてないから歩いて帰るか。」 ホバーを背負い歩きはじめた。
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