20.[番外編 リ、リアリィ?~really?~]まあいい姫

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「か、かしこまりっ!」 敬礼ポーズで陽気に返事をして、 関係者全員に御礼を言って回り。 それからワンフロア下にある 自分んちへと向かう。 えっへん。 お陰様で『一時的』ではなく、 ずっと住むことになったのだ。 あの何もかも丸見えの部屋に。 ドアを開けた途端、 私より先に帰っていたタンバたんが 両手を広げて出迎えてくれる。 って、あの、あれ、ぎゃふっ! 「な、何して、何してんの??」 「萌々香、会いたかった!! そんで思いっきりお前の〇〇〇に 俺の〇〇〇を突っ込んで、 ガンガン腰振って〇〇を注ぎまくって、 可愛い声で啼かせたかった」 ピーッ!ピーーッ!ピーーーッ! こらこら、ほとんど伏字だよ。 って、玄関から一歩も前に進んでないし。 なのにもう素っ裸にされてるしッ。 「おふ、お風呂に入りたい」 「よし、洗ってやる」 …その数分後。 「全然カラダ、洗えてないよお。 やだ、またそんな大きくしちゃって。 もお無理だっ…、ああああん」 「俺は一生懸命、萌々香を洗ってる。 どこもかしこもピカピカだから安心しろ」 全身くにゃくにゃの私に、 タンバたんがひたすら愛を注ぐ。 この調子で新生活は順調だった。 いや、順調すぎたのかもしれない。 苦あれば楽ありと言うように、 その逆も当然言えるワケで。 とっても幸せな私の元に 不幸の元凶が近寄ってくるのは、 その僅か数日後のことである。
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