世界で一番‥‥

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「バカねぇ、あの娘が貴方の事を嫌いになる訳ないじゃない。貴方ねぇあの娘にどれだけ好かれてると思ってるのよ。今までのリースの行動を思い出しなさいよ!好きでもない男にあんな態度とる女が何処にいるのよ!どう考えても正気じゃないわよ」  フランに呆れた様な目で言われた。 「正気じゃない?」 「そうよ、貴方の時もあんな風に別人になって本人が絶対言わない事、やらない事をするようになったのよ」 (そうかリースは正気じゃなかったのか、良かった~) 俺はホッとした。 「で?どうするのよあの娘」 「う~ん、どうにかしてリースを正気に戻さないとな」  さてどうしてものか、俺の時の様に声を掛けても反応がない。 「リースさん正気に戻って下さい!」 「五月蝿い!私に構うな!」  マリーの言葉にも聞き入れる素振りはない、どうすればいいんだ。 「大気よ収束して形を成し敵を貫け『風槍(エアランス)』」  ラスティーは、急にマリーに対して放たれたリースの風の中級魔法を強化したネギで叩き潰した。
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