第32章《遊びに来た息子達》

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魔王ヘルダークス=サタン (兄) 「忘れるわけないじゃんか、アグノス!」 アグノスはいつも通り無表情で みんなの手元に紅茶を渡す 大魔王サタン 「あ、すまない…ありがとう。」 サタン様も受けとる アグノス・ジャヴォール 「ほら、あんたも… 飲みやすい温かさにしてあるから 火傷はしないはずだ… あんたのには前もって紅茶乳(ティーミルキー) 紅茶砂糖(ティーシュギー)をいれてある…」 アグノスは柔らかい表情で ミルクと砂糖入りの紅茶を手渡してくれた… 大魔王サタン 「美女好きのマーリンか… 確かに、アグノスの言う通りだ あの男が我が后を放っておくはずないか…」 サタン様は小さくため息をついて 紅茶を一口飲む 大魔王サタン 「美味しい…ま、まさか アグノスこの紅茶は!」 アグノスがサタン様に向き直る アグノス・ジャヴォール 「魔貴族紅茶(イブリスシャリーフティー)… あ、持ってくるの忘れたけど 魔貴族菓子(ディアーデルラングドシャ)もある… 食べる…?」 これはあの悪魔語しか話そうとしない ディアボロス・ジャヴォール伯爵の紅茶コレクションのひとつ… アグノス、いつのまに分けてもらってたんだろう…
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