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康晴さんとついでにってことで淳子さんや遥都くん、龍弥くん、智志さんとも連絡先を交換したところで昨日から感じていた疑問を思い出す。
(昨日もそうだったけどなんで雅樹くんはみんなと一緒に食事しないんだろう?
康晴さんや淳子さんも何も言わないし…)
「陽莉さんどうしたんですか?早く食べないと俺たちにおかず全部取られちゃいますよ?」
食事を再開せずにボーッとしていたら隣に座っていた遥都くんが顔を覗き込んでくる。
「う、ううん、なんでもないの。・・・っておかず取らないでよ!!」
大皿に盛られている料理とは別に一人一人を取り分けられている私のおかずに手をつけようとする遥都くんの手を叩いて自分用のおかずを死守する。
「陽莉ちゃん以外と力強いってば!冗談だからそんなに怖い顔しないでよ。」
へらっとしてる遥都くんと笑い合うとつられて淳子さん達も一緒に笑う。私たち以上に笑うもんだから遥都くんを合わせる。
不思議な空間だった
今まで息苦しい生活が長かったせいかこんな風に他人同士でもくだらない事で笑いあえたり家族みたいに同じ時間を共有しているみんながすごく素敵だと思った。
「「「ごちそうさまでした!」」」
片付けを手伝おうとしたけれど淳子さんと康晴さんがやってくれると言ってくれたのでお言葉に甘えさせていただく。
席を立とうとしたらポンポンと肩を叩かれたので振り返ると頬に刺さる指。
「えーっと…智志さんどうしました?」
頬に指が刺さったまま智志さんを見上げると彼はハハッて優しく笑う。
「陽莉ちゃんはいい子だよね。」
いきなりそんなことを言われて訳がわからず首をかしげると智志さんはニッと笑ってから私の頭をくしゃくしゃに撫でてから先に部屋を出て行く。
「んまぁ!奥さん見ました?」
「見たわよ、見たわよぉ~!あんなことされたら陽莉、惚れちゃうっ!!」
後ろから大学生ズの勝手なアテレコが聞こえたので軽く小突いてから私も部屋を出た所でふと思い出す。
雅樹くん、ちゃんとご飯食べてるのかな?
一度気になっちゃうと動かずにはいられない性分なんだけど早々に片付けを切り上げた康晴さんに「行くぞー」って声をかけられたのでまたの機会にすることにした。
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