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巨大ピラミッドは、岩盤の上に建てられている。そして、巨石が採れる場所とは、標高差がある。
だから、エジプトの北部のナイル川の西側で、石材が採れるにしろ、他の場所で採れるにしろ、一段目の巨石を積む前に、傾斜した路線が作られたはずだ。
で、エジプトの北部のナイル川の西側は砂漠が多く、もろい岩が多いと思われるので、ナイル川の船着き場から、巨大ピラミッドが立つ台地まで、傾斜した路線が作られた。
天然の地面は、凸凹があるので、横から見て一直線になるようにするのだが、どの程度まで平らにするのかといえば、
10cm~20cmぐらいの凸凹は、あったと思われる。その理由は、路線に砂や土を敷き、皮を剥いだ丸太を敷いていたからだ。
それより大きな凸は削られ、それより大きな凹には瓦礫や砂・土が埋められたはずだが、非常に深い凹の部分には、
そのときに、または、後に、杭打ち工法が行われたと思われる。
そして、ピラミッド本体の真下、つまり、一段目の真下も、平らになるように削られたと思われるが、
その精度は、1mm以下かもしれない。
そして、重力に対しての角度も、ほとんど誤差なく90°にしていると思われる。
もし、そうでないなら、石材のほうを微妙に凹ませるように削らなければならないからだ。
どちらが手間がかからないかといえば、岩盤を削るほうが楽だと思われる。
巨大な石材は、下の面を削らなければならない。そして、削るには石材を、その都度持ち上げ、縦回転させなければならないからだ。
(ぐらぐらと揺れないように置くことが出来れば、石材を置いた後に石材の上面を削ればいいが、
石材が揺れないようにするためには、地面が真っ平らなのが前提になり、石材の下面も相当平らでなければならない。)
一段目の巨石の石材の、全ての真下に、岩盤があるかは、定かではない。
全ての真下に岩盤があるような場所を選んで、ピラミッドを建てていると思われるが、もしかしたら少しぐらい狭い谷、または裂け目があるかもしれない。
これは、石材が巨大で、頑丈ならば可能だ。
谷を渡らせるように、巨大な石材を置けば、そこが空間のままでもかまわないし、杭打ち工法で石材を支えるという方法もある。
だとすると、その地面よりずっと下の岩盤に、棺のような穴を掘り、遺体を埋葬していてもおかしくはない。
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