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ピラミッドの内部空間は、天井が平らなところが多いと思うが、
そういうところは、平らな石材を置いているのだろう。
複雑な天井の場合もある。それは、両側から段々とせり出してくるようになっていて、それが中央で出会うようになっている天井だ。
全体として、段々の山形になっている。
そういう天井を作る場合、平たい石材を積み重ね、一段ずつせり出すように置いている。
それが相当進むと、自らの重さに耐えられなくなり、落ちてしまうので、
石材の逆の端、せり出さない側の端に、重しを載せる必要がある。
実際、そうしているのだろうが、ピラミッドには、それに向いている石材がたくさんある。
この工法を、持ち送り工法というらしい。この、持ち送り工法は、非常に重要だと思う。
それは、傾斜路の端っこも、そのようになるはずだからだ。
ピラミッドの辺は、斜めになっている。ピラミッド一段目の端っこと、それより上段の端っこは、上から見て同じ位置にならない。
当たり前のことだけれども、傾斜路の端っこがどうなっていたかは、非常に難しい。
持ち送り工法を使っていたとは、思う。だが、それで最上段までいけるのか。
これは、ピラミッド本体と傾斜路が接触していない場合を想定している。
傾斜路は、作業をするための足場だ。それならば、ピラミッドの表層を仕上げるためには、
ピラミッド本体と傾斜路が接触していては、ならないはずだ。
ピラミッド本体の石材を積むときには、ピラミッド本体と傾斜路が接触していてもかまわないだろう。
だから、問題は、いつ、表層の仕上げをするのか、という問題になる。
石材を一段積むごとに、表層の仕上げをしているのか、それとも、表層の仕上げは最後に行っているいるのか。
それもピラミッド一つ一つ違うのかもしれないので厄介だ。
ピラミッド一段目の端っこと、それより上の端っこは、上から見て違う位置になる。だから、その分、傾斜路がせり出すのは確かだ。
そして、ピラミッド本体と、傾斜路が接触していないとすると、橋を渡しているということになる。
だから、橋の構造物になるような強度を持つ物がない場合は、橋も不可能ということになり、
ピラミッド本体と傾斜路は、絶対に接触しているということになる。
そして、表層仕上げは、一段ごとに為されていた、ということになるかもしれない。
重い石材を運べる橋は、どうなんだろう…。( 表層仕上げに砂や石が当たると表層に傷が付くだろうという思い込みがあった。
一段目を表層仕上げして、後に、その上にピラミッドの高さ分の砂が積み上がったら、表層が駄目になるという思い込みがあった。
もしかしたら、表層仕上げをして、その上に養生をしたら、傷が付いたり壊れたりすることはないかもしれない。この養生というのは現代の引っ越し業者が行っているカバー、ガードのことだ。
古代で石材をカバー、ガード出来るものというと、木の皮だろうか。無いとは思うが、コルクを張ったら石材に傷が付くことはほとんど無いだろう。もしかしたら、パピルスの草のような太い草でもいいかもしれない。
それで、傾斜路の端を全段、持ち送り式にすれば、ピラミッド本体と傾斜路が接触することはない。( だが現実的ではない。このほうがピラミッド本体より難しく大変だ。)
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