ピラミッド 4.3 

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最も大きなピラミッドを作る頃には、傾斜路の幅が広くなっていたと思われる。 ピラミッドの作り方は、一つ一つ違っていて、すべての傾斜路の幅が広いとは限らないが、 そもそも幅の狭い傾斜路は作るのが技術的に難しい。 エジプトには土が少なく、傾斜路に使われるのは、主に砂になる。 砂は重力に従って崩れていくので、砂山は、富士山のような裾野が広い円錐形になる。 その上に巨石が乗ったり大人数が乗ったりすると、さらに崩れていく。 それを防ぐためには、直方体に近い石材を、一番面積の小さい面を砂山に当てるようにして並べて側壁とするといいと思うが、 ピラミッドの高さが100m近くあったら、傾斜路の高さも100m近くになる。 頂上に近ければ傾斜路の幅も狭くなるので、高さが50mに近い地点で考えると、 高さが50mで幅が5mとか10mの構造物って考えにくい。それは作るのが難しいと思う。 そのような砂の塊を支えるためには さらに長い直方体に近い石材を、50m近い高さまで積み上げなければならない。 そのためには、側壁を積むための傾斜路が別に必要になるような気がする。 ということで、ピラミッド建設の初期から幅が広い傾斜路を使っていたと思われる。 側壁と側壁の間に砂を詰め込んで傾斜路とすると思われるが、砂地の上に直接、巨石が乗ったら、めり込んで動かないだろう。 砂地の中に平たい石などを入れ、そして皮を剥いだ丸太を敷き、その上を、台に載せた巨石を滑らすような感じで運んだと思われる。 そうだとしても、平地と坂道では労力がまったく違う。なので、人が引っ張るだけでなく、動物も引っ張っていたと思う。 むしろ、動物がメインだろうと思う。(ピラミッド建設には、奴隷が関わっていない。) 幅広の傾斜路は、いくつかの路線に分かれていたと思われる。 行きの路線、そしてその隣に帰りの路線。動物がケンカをするおそれがあるので、その間が遮断されていると思われる。 それは、石を積み上げたものか、それとも路線を挟んだのかは定かではない。 そして、そういうセットが、複数あったと思われる。 横幅が150mくらいのピラミッドで、8か9ぐらいのセットがあったと思われる。 そして、傾斜路が高くなったら、動物が暴れて走り出しても傾斜路から落ちないように、 傾斜路の両端に安全地帯の路線があったと思われる。
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