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側壁に使う直方体の石材は、砂山に対して90°に積んでいる。その直方体の上にさらに直方体を積んでいくわけだが、
そのための足場が必要だ。それは、傾斜路では無理だと思う。90°の角度がついていると、その間は空間になってしまう。
( 砂山を先に高くすると中央は残り端が崩れていくから斜めとなり、側壁の垂直の線とは差が出てくる。砂山の端に人が乗り石材を持つと、さらに砂山は崩れ落ちていく。だから、砂山のほうから側壁の石材を積んでいくのは難しくなるという意味。)
傾斜路から直方体を積むためには、直方体の石材の端だけを持ち、持ち上げて動かす必要があるが、重い石材でそのようなことは無理だと思う。
ということは、傾斜路の外側に側壁を積むための足場があるということで、
傾斜路の横にも別の傾斜路があるということになる。ということは、それらを合わせて広い傾斜路になっているということだ。
今までは、直線の傾斜路を考えてきたが、傾斜路の横に傾斜路があるという状況を考えると、
回廊型の傾斜路というものもあったかもしれない。回転型、螺旋型の傾斜路だ。
ピラミッドの側面に接する路線は平らにしてその外側に、ピラミッドを取り巻くように、回廊型の傾斜路をつけたかもしれない。
そして、回廊型の傾斜路を支えるための側壁があり、その側壁を積み上げるための傾斜路があるという感じだ。
もちろん、回廊型の傾斜路も、ピラミッド本体を作るための足場だから、ピラミッド本体が完成したら、解体される。
時期的には、直線型の傾斜路が先で、回廊型の傾斜路が後だと思われる。
( 試行錯誤の過程でいろいろあっただろうという話だ。直線型の傾斜路のときは、もともと砂山の幅が広く、砂山があまり高くないうちに側壁の石材を置き、側壁の付近から砂を詰めて砂山と側壁を同じくらいずつ高くしていったのだろう。)
それから、ピラミッド本体は、岩盤の上に建てられていると思われるが、
直線型の傾斜路の場合、傾斜路全ての下に岩盤があるとは思えない。岩盤がない地点では、側壁が沈んていく恐れがある。
側壁が沈んでしまったら、傾斜路が崩壊してしまうかもしれない。
そこで、下に岩盤がないような地点では、杭打ち工法が採用されていると思われる。
(ピラミッドの周りには、深い縦穴がある場合がある。)
傾斜路の路面には、皮を剥いだ丸太が置かれているので、材木はある。
だが、材木の長さはそれほど長くないかもしれないので、その場合、丸太を継いで岩盤まで届くようにしているかもしれない。
(あるいは、縦穴が狭いので、丸太を立てて、その上に平たい石などを置いて、その上に、また丸太を立てたかもしれない。)
地面からずっと下の岩盤に、穴を穿ち、……… 人が寝れるくらいの穴、……… それより大きく、棺が入るぐらいの穴を穿ち、
そして、その周りに水を引き込んで、棺の穴の周りに水を巡らすようにしているかもしれない。
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