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そのせいで当たり前だが、政務は停滞を来した。
ジクムントはそれを全て力業で突破をする。
財務に明るい官吏が不足すれば、街の商人たちを雇い入れた。
軍務を放棄する指揮官がいれば容赦なく首を刎ね、新しい指揮官にすげ替えた。
そもそもが貴族というのは完成した組織の上にただ胡座をかいているだけの存在に過ぎない。
貴族がいてもいなくても組織は回るように作られている。
血の粛清を断行すれば命がけで王に逆らうほどの胆力のある官吏など存在しない。
政務がどうにかこうにか回り始めた頃に起こったのは貴族たちの相次ぐ反乱である。
昨日北で反乱が起きたと思えば、今日は東、明日は南――。
ジクムントは爵位の没収と親征によってこれに対処した。
逆らえば容赦なく自ら進んで血をかぶった。
そもそも己の利権に固執しただけの連中だ。
今では反乱は散発的なものになっている。
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