655人が本棚に入れています
本棚に追加
ポラリスは兵士に首根っこを掴まれ、無理矢理顔を俯かせられる。
「やめよっ、やめよぉっ……」
ポラリスはわめき続ける。
ジクムントは剣を高々とかかげると、迷い無く振り下ろす。
「――――ッ……」
わめき声がぶつっと途切れれば、血を撒き散らしながら皺首がごろごろと足下を転がる。
ポラリスの顔は恐怖に引き攣り、惨めだった。
鮮血がジクムントの象牙色の鎧に数滴飛び散る。
ジクムントは血払いをした剣を鞘に収めるとヨハンに告げる。
「逆賊の首を王都で曝せ」
最初のコメントを投稿しよう!