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胸の輪郭が歪むくらい指を食い込まされても痛みはないどころか、身体が勝手にもっとと求める。
ジクムントはマリアの胸を右手で弄びながら、左手は腰をなぞるように這わせ、両脚の付け根に到らせる。
「ジーク様ぁっ」
マリアは動揺に声を上擦らせてしまう。
それは驚きもあるが、それ以上はやめて欲しいという感情があった。
嫌なのではない。
一線を越えて欲しく無いという懇願にも似た気持ちがあった。
マリアは実感する。
自分の身体がジクムントの入念な愛撫によってどれだけ発情してしまっているかということを。
秘部は今やぐっしょりと濡れそぼち、一刻も早く触れて欲しいという欲望を露骨にしてしまっていた。
それがマリアの肉体の自然な反応なのか、それとも薬によって過剰になった結果なのか
は分からない――そんなことはどうでも良いこと。
ただマリアは自分の牝の部分をジクムントに知って欲しくなかったのだ。
この国の頂きに立つ人の聖なる肉体を、自分のような田舎貴族の身体で汚したくなかった。
だがマリアの祈りにも似た気持ちは通らない。
ジクムントは太腿を撫で、そのまま蜜処に触れたのだ。
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