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「ああッ……ジーク様っ、お、おやめ下さい、それ以上はお許し下さい……っ」
マリアは自分の声に甘い色香が滲むのを意識しながらも、懸命に言葉を紡ぐ。
「なぜだ」
ジクムントは真剣な眼差しで問うてくる。
「それは、私が今、とても穢らわしい状態になってしまっているからでございます。ジーク様の聖体を汚して……」
「お前が穢らわしいというのならば、この世の女はみんな、ごみ溜めだ。お前は清らかだ。俺がそう思うのでは駄目か」
「い、いえ……」
ジクムントは胸から口を離す。
妙な寂寥感に包まれ、「ぁ」と意識せず、物欲しげな声がこぼれてしまう。
はっとするがジクムントにはどうやら気付かれていなかったようだが……そんなことはすぐにどうでも良くなってしまう。
ジクムントは顔を、濡れそぼる陰部に寄せてきたのだ。
「ジーク様。そんなところ……いけません……ンッ!!」
敏感になっている部分を舌でなぞられ、マリアは戸惑う。
熱い刺激がじわじわと身体に広がった。
「駄目だ。こうしなければお前の苦しみは長引くだけだ」
ジクムントは恥蕾に口づけをする。
「ぁああん!」
マリアは涙目でジクムントの頭を押さえてしまうが、押しのけることは出来ない。
その間に若き王は貪るように秘処を刺激してくる。
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