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というのは
いろいろあってみんな疲れてるだろうと、西山さんが思ったから。
思ったっていうより、多分、疲れている『声』を聞いたんだと思う。
心の声だけは正直だから。
一週間も休んで平気なのかって聞いたら
金のことはいざとなったら親父に頭下げる・・・だって。
仕方ないのかもしれないけど、西山さんも大変なんだなって思う。
店が休みになった初日。
西山さんから電話がかかってきた。
『もしもし?花梨ちゃん?』
「あ、はい。どうしたんですか?」
『あのさぁ、今日夜暇?』
「夜ですか?」
『そう。三沢さんちで飲もうかって話になっててさ。みんなだけで鍋でもつつきながらって話になったんだけど』
今日の夜は一応予定は何もない。
明日は友達と遊ぶ約束してるけど、まぁ午後からって言ってあるし。
「わかりました。じゃあ行きます」
『ホント?じゃあ6時くらいに三沢さんのとこ来て』
「えっと、何階でしたっけ?」
『4階。401がそうだから。じゃあ6時ね』
「あ、はい、わかりました」
みんなで鍋かー。
考えたら女一人の状況だけど
ま、いっか。
みんなで鍋パーティー。
そこで私はまた
新たな事実を知ることになる。
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