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午後6時5分。
ちょっと遅れて三沢さんのところへ行く。
「いらっしゃい」
出迎えてくれたのは、当然三沢さん。
「お邪魔しまーす」
「おお、花梨ちゃん来た?」
「おー」
西山さんと森井さんだ。他には・・・あれ?
「春川さんと木村さんは?」
「あー、今買出しに行ってるんだ。気づいたら俺んちあんま材料なくてね」
三沢さんが照れながら言った。
男の一人暮らしだもんね。
「随分前に出て行ったからもう帰って・・・あ」
「ただ今戻りましたー」
帰ってきたのは春川さん。
「お、春遅かったじゃん」
西山さんが言う。
「買出しに行った店が混んでてさぁ。あとは何買おうか迷ってね」
「あれ?木村君は?」
森井さんが聞いた。
「あー、なんか買い忘れたものがあるから先帰っててくれって言われたんで」
「ふーん」
「なんだろ?買い忘れたものって」
西山さんが聞く。
「あ、花梨ちゃんも来た?多分あれ、ジュース」
「・・・あぁ、ごめんなさい、私が」
「いいのいいの。未成年はお酒はだめだからね」
「どないすんの?木村君が来るまで待つ?」
森井さんが言った。
「いいんじゃないですか先始めても。
鍋いじってるうちに帰ってくるでしょ」
重そうな荷物を置きながら春川さんが言った。
「そやね。じゃあさっそく」
そして私たちは木村さんが欠けたまま
私たちは鍋を作り始めた。
それから
10分くらい経ってからの出来事。
ぼちぼち鍋もつまみながら
お酒を飲んで、盛り上がってきてる時。
―ガタッ
ふいにベランダから
窓を開けようとする音がした。
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