「風紀のお仕事…ですかね?」

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「猫叉は百年生きた猫が到達する猫族究極の形態にゃ。 化け猫は、悲しみや怒りや憎しみに捕らわれた哀れな猫の魂にゃ…。 猫は何者にも捕らわれにゃい、自由気ままにゃ生きる物にゃ。 然るに、ミーコとタマの息子は、この幼さで猫叉…しかもぬいぐるみに化けれる天才にゃ! 別に、親バカで言ってる訳ではにゃい! タマが人間に化けれるようににゃったのは…」 …ええと…タマさんのお話しが長いので、ワタシのお話しを短くすると。 ワタシの家系の複雑な事情が、今回は色々と現れていたようで…。 ワタシのお父さんは、魔法使い王と精霊王の娘さんとのハーフで、ワタシはこの皆さんの血を継いでいる訳で。 プラス、霊力強過ぎなお母さんの血も色濃く継いでいるワタシでしたが…。 今回はお月様の関係で、父方の力がプチ暴走を起こしていたようで…。 ミコトくんへの諸注意を受け、そのあとに「禁忌の子だと言うのを知りながら安易に外へ出してしまった僕の責任です。」と言って、皆さんに頭を下げた風紀委員長さんですた。 ワタシ達は『禁忌の子』ではなく『架け橋の子』だと主張しましたがね。 それに『外出禁止令』が出ても、ワタシったら行きたい所へ行くと思いますが? 「猫にゃ。大輔の性格はまんま猫にゃ。」 もう、タマさんったら、少しお口結んで下さい。 「ん!?にゃむむ…」
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