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風紀が行事の度に踊る神楽舞は、御神木でありながら、祟らの桜と言われたり逢瀬の桜と言われたたたらさんの親木桜のお話しです。
大好きな人と別れて、ずっとその人を待っている間に…親木さんの下を再会を誓う場所として人々が訪れます。
この木の下で誓えば必ず再会できると信じる人々…。
誓い合った者の願いが叶えば、親木桜は喜び花を咲かせます。
願いの叶った者は、桜が願いを叶えてくれたのだと桜を讃えます。
でしたが…逢瀬の願いの叶わなかった者は、桜を恨み呪いの言葉を吐くのでした。
桜を守り魂を鎮める為に、御神木として讃えて舞を奉納したのが神楽舞『宵待ちの桜』なのでしたとさ。
舞では桜を守る為御神木に据えるまでを物語にしたようですが。
親木さんの物語の事の顛末は、イチズくんとワタシが体験済みですが…。
ね?イチズくん。
親木さんは、力の全てをたたらさんに宿して、魂を昇天させたのでしたとさ。
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