「風紀のお仕事…ですかね?」

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ワタシとイチズくんは、たたらさんの親木に池に落ちて溺れているところを助けられたのでした。 「逢瀬が叶わず親木に取り憑いていたモノを祓って下さったのは、姫、あなた様です。 取り憑いて悪しきモノと変わり、障気を広げ撒き散らすモノを…昇天させ、大地を水を浄化するそのお姿に、我は…心奪われたのでございます。」 と、たたらさんはよく言うのでしたが…? 大変申しわけなさすぎでしたが、言ってる意味がよくわかりません。 ワタシはただ、親木さんに取り憑いていたドロドロさんに、結界のせいで学園の中に入れず消えそうだった骸骨模型さんを逢わせてあげただけなのでしたが? 逢わせた直後にワタシとイチズくんは、うさぎ池に落ちてしまい… 医務室で目を覚ました時には、ドロドロさんどころか宵待ち桜さんまで昇天してしまったと…お話しを聞いただけですし。 「聞いただけ?じゃないよね、大輔くん。 あの後、風紀に呼び出しくらって…有り得ないくらい長い説教受けたよね?」 はい。イチズくんまで巻き込んでしまって、大変申しわけなさすぎで…。 「申しわけなさすぎだと思ったら、裏神楽舞の主役を俺にするの止めて! もっと可愛いのか美人な子と変えて!」 それは、ムリ!でしたかね。
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