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「おやすみ。いろいろと迷惑をかけてしまったが、感謝してる」  助けてもらったのは柊の方なのに、まるで自分の方が世話になったような口ぶりで睦生に礼を言われた。  外の雪はしんしんと降り続いている。だがその雪は、天陽と初めて心を通わせたあのときのように何日も降り続くことはなく、予報通り夜半過ぎに雨に変わって、翌朝は嘘のような快晴になった。
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