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「……おはようございます。お早いですね」
「朝飯これからだろ?一緒に食うか?ほうれん草とシーチキンのスパゲティだけど」
途端に目覚めたんだから自分でもなんて食いしん坊なんだろうと呆れたが「頂きますっ」と、既に考えるよりも先に口が勝手に返事をしていた。
「毎日、こんな生活良いなぁ」
彼が淹れてくれたコーヒーを啜りながら独り言のようにポツリと呟く。
「羨ましいだろ」
イタズラっ子のように、にししと笑う彼。
「また来いよ。俺、雪降る前まで居るしさ」
また彼に会いに来て良いという許可を貰ったみたいで、それが何故だか少しくすぐったくも嬉しい。
「はいっ、ありがとうございます。もう来るなって言われるくらい通い詰めちゃうかも」
一瞬の間。
しまった。
つい楽し過ぎて口が滑らかになり過ぎたか。
確かにそれは迷惑だろう。
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