瞬く星の下で君と。

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あんなに遅くに寝たのに、どうしてこんなに早く目覚めてしまうのか。 テントに陽の光が強く透ける。 いくら遮光性を謳っても、やはり限界はあるらしい。 何度も寝返りを打つが、二度寝をさせないようにと陽の光が容赦無く射してくる。 ぼうっとした頭で、それでも空腹が手伝って何とか重い身体を起こす。 ……まだ眠たいのに。 快晴が恨めしい。 のっそりと、冬眠明けの熊のように仕方なしにテントから這い出る。 「ううっぅっんん」 身体を目覚めさせるために大きな伸びを一つ。 「おっ、やっと起きたか?」 声の方に振り返ると、刹那太陽の光が射してきて目を細めた。 手をかざしてその声の主を探す。
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