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真っ向否定に婆さんは絶句。申し訳なさそうに強面社員が言うには…。
「裏山に生えていたモノ。それから我々が切り出してきて、燃やして炭の粉にしたモノはですねぇ…」
「お、おう。見事に画期的なアイデアだったぢゃろ?妄想は拡がるわ、周りの空気だって清浄になるわなんぢゃぞ!客どもは何を文句言っとるんぢゃ!」
ああ、やっぱり…。社長の真っ赤になった真剣な面持ちに、社員一同はがっくり頭を垂れて…。
「あれは『妄想竹』じゃなくて、『孟宗竹』って言うんですよ。我々が作ったのは『竹炭』ですから」
今度は婆さんも頭を垂れていたんですと。
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