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う~結局、昨夜は良く眠れなかった。
ケットシ―の言ったことが頭から離れなくて何度も目が覚めた。
「武瑠、珍しいな、お前からここへ来るなんて」
俺は真相を確かめたくて、のこのこと何時もは滅多に自分からは行かないサ―クルに顔を出した。
「・・うん・・何となくね」
「何となく、どうした?」
なんか・・シオンののヤツ機嫌が悪そうだった。
「・・もう、久し振りに会ったのに、そんな突っかかんなよ」
「あ・・すまない、このところ寝不足でイライラしてた」
寝不足でイライラ?・・て、やっぱケットシ―の言ったことは本当だったのか?
「・・そ、そうなんだ」
俺はシオンにケットシ―から聞いた彼女のことを聞こうか聞くまいか迷った――
「武瑠も寝不足だろう?毎晩帰りが深夜過ぎだから疲れてるんじゃないか?」
え?・・なんで俺の帰る時間、知ってんだよ?
「・・あ・・うん、そうだね、確かに疲れてるかもね」
シオンの以外な言葉に驚いて・・俺は素直に答えた。
「一緒に昼寝でもするか?」
へ?俺はまたまた驚いてシオンを凝視してしまった。
「なんだそのマヌケ面は・・さっさと此方へ来い」
シオンは俺を乱暴に自分の方に引き寄せた。
「あんまり動くな・・落ちるぞ」
シオンは俺をだき抱えるようにしてソファに横になった。
・・な、なんだよこの状態は・・・た、確かにこのソファ―、ベッド並みに大きいよ・・イヤ、そういうことじゃ無くて・・・俺は起き上がうとして身体を捩ったが、がっしりと俺を抱え込んだシオンの腕はびくともしなかった。
「シ、シオン・・冗談よせよ、離せ――え?」
俺がモゾモゾともがいてるうち・・シオンの穏やかな寝息が聞こえてきた。
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