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「・・うそだろう?」
顔を上げると・・シオンの綺麗な顔が直ぐ近くに合った。
・・綺麗だ・・ホントにシオンの寝顔は綺麗だった。
こんなに近くでシオンの顔を見るのは久し振りだった。
小さい頃は良く一緒に昼寝してた・・クスッ、何時も先に眠りにつくのは俺だったのに。
なんだか懐かしくなってシオンの寝息を聞いてるうちに俺も眠たくなってしまった。
眠気には逆らえずシオンの胸に顔をのせるとシオンの規則正しい鼓動が聞こえてくる・・・鼓動を聞きながら何時の間にか俺も眠りに落ちていった。
痛っ!・・俺は衝撃的な痛みで目が覚めた。
俺の身体はソファ―とテ―ブルの間にあった・・どうやら俺はソファ―から落ちた痛みで目が覚めたらしい。
寝惚けた頭で現状を把握しようと思考を巡らすとシオンのことが頭に浮かんだ・・・そうだシオンは?
ソファ―にはシオンの姿は無かった――
「武瑠様、大丈夫ですか?」
・・ロイが俺に手を差し伸べていた。
「ありがとう・・シオンは?」
「シオン様は午後からの講義に行かれましたよ」
そっか・・・時計を見ると2時を回ってた。
「武瑠様は、午後からの講義は無いからゆっくり寝かせてやれとおしゃっいましたので、おおこし致しませんでした」
へ?・・シオン、俺の終業の時間帯知ってたのか?
まただ・・・今日は本当にシオンに驚かされぱなしだ。
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