7人が本棚に入れています
本棚に追加
/15ページ
蒼「だ、だよなっ、冗談にしてもたち悪いぜ?」
余程ビックリしたのか、ちょっとどもってる蒼空
「コホンコホン」
その音でハッとする。
(……王様忘れてた。)
王「……話してもよいかの?」
そう呟く王様、目は「何で俺の話遮るの?ねぇ?」と語っている。
「あ、あはは……。すみません」
俺が謝ると、王様は再び話し始める。
王「でじゃ、帰る方法は今のところないのじゃが恐らく魔王を倒せば帰れる……はずじゃ」
はずって、なんだろう?
天「……あの、魔王とは?」
天川が王様に聞く。
……流石、勇者様(多分)
王「……あぁ。魔王と言うのはじゃな、幾年にも渡って神と争っていたと言われる存在じゃ。じゃが、千年ほど前神と相討ちになってからは死んだと思われておったのじゃが、十年ほど前に復活しての。……最初は何もなかったんじゃがここ最近、魔物が暴走したりするようになっての」
……よくあるテンプレだな。
王「……お願いじゃ。どうか、魔王を倒してくだされ」
そう言って頭を下げる王様
「……嫌だよ。死にたくない」
「けど。やらなきゃ、帰れないよ」
「何で俺達が……」
「ふふ、やっぱりそう言うことだったか。この世界には俺と言う存在が必要だったのだ。天川なんかより俺の方が凄いんだ。勇者は俺さ、そしてこの世界の美女でハーレムを作るのもっ……ry」
ザワザワと皆がそれぞれの思いを口にする。
(うるせーな。……決めるなら早くしろよ勇者様)
最初のコメントを投稿しよう!