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「3課は皆、行く気満々よ。2課もそうでしょ? 水口課長」
「ええ、多分」
「・・・・・・。」
振り向いて水口課長を睨みたかったが、3課の人達に取り巻かれていてはきっと気づいてもらえないだろう。
「水口課長のファンも楽しみにしてるんだから」
「いやいや自分なんて」
一応謙遜しながらも、いかにも魅力的な微笑みを浮かべる元社内モテ男No.1。
――フンッ、夜には電話で言いつけてやる!
鼻から息を吐いて、私はもぐもぐとお弁当を食べ続けた。
*****
「だから強制参加ですってば! 鈴香さん!」
この子はまだ新入社員なのに、何故先輩をこれほど強引に引っ張れるのだろう。
「痛いってば、文恵ちゃん」
会社の通用口を出たところで言い合っている私達。
退社時間きっかりにロッカー室に向かったのだが、こんな時に限って携帯を机の引き出しに忘れてきてしまい、戻ったところを文恵ちゃんに見つかってしまった。
「今日は体調が悪いんだってば」
「嘘ですよね! 前から行く気なかったでしょ?」
わかってたら無理に誘わないでよ。
私が新入社員の時は先輩の言うことに異議を唱えたりしなかったわよ?
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