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「あー、こいつ結構酔ってるんでね」 「水口課長は木花さんと親しいんですね」 「家が近所なんだよ」 「・・・・へえ」 煩いな。口出さないで欲しい。 「・・・・行こう? ケーキ、」 「はいはい」 圭介さんの背広の裾を引っ張った私は、 「失礼します-」 カクンと壊れたロボットのようなお辞儀をして、歩き出した。 「こら危ない、鈴香!」 ひとり歩き出した私がさっそく街路樹の浮き出た根っこに足を取られそうになり、圭介さんが腕を取って支えてくれる。 「どうした? 大丈夫か?」 「んー、華ちゃんち行くぅ」 「俺んちだろうが」 「どっちでも良いじゃん、細かいなぁ」 うだうだ言いながらも私はとにかく急ぎ足で その場を後にしたのだった。
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