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心機一転、僕は頭を切り替えることにした。
泣く、という行為には自浄作用があるという。全くその通りだった。
そして、一度底辺まで落ちたなら這い上がるだけだ。
僕は妻の元へ戻り、ひとつの提案をした。
ーーー生き返る度に一つ、夢を叶えよう。
妻は老い、若返り、そして一日だけの自由が訪れる。その繰り返しが果てしなく続くことで疲弊するのは、希望も期待も裏切られて絶望することが最初から解っているからだ。
ならば、その繰り返しに変化をもたせよう。繰り返しに彩りを、希望を加えよう。
自由になれるその一日のために、他の日を希望をもってやりすごすのだ。
そんな僕の提案を、妻は半信半疑の面持ちで、流されるままに承諾した。
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