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僕は刻まれた月夜公園の文字を指でなぞった。
ひんやりとした感触が指先に伝わる。
公園の中に目をやると、
数名の子どもたちの姿が見えた。
横には母親らしき女性が様子を見守っている。
ジャングルジムの上で腰を下ろし、
周囲を眺めている男の子もいれば、
砂場で砂を積み重ねて山を作っている子どもたちもいた。
僕の愛用しているベンチは・・・
月夜公園に足を運ぶと僕はいつも決まったベンチに腰を下ろす。
そこでぼーとしてみたり、
スマホをいじってみたり、
公園にいる人々を観察したり、
読書を楽しんだり、
とやることはたくさんあった。
何も考えず呆けてみるのもいいかもしれないな、
と僕は胸の内で呟いた。
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