第1章

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 純粋で誰よりも優しいと感じていた女性があることをきっかけに悪の道に手を染める。 しかし、 色々な人と出会い、 葛藤が生まれていた。  この先、 どうなるんだろう。  僕はワクワクしながらページをめくった。 そのとき、 急に風が吹いた。 公園で咲いている桜の花びらが開いている本にヒラリと落ちた。  ボックマークの代わりにいいかな。  クスッと笑いながら花びらを手に取った。 僕はブックマークのことをボックマークと呼んでいる。 もちろん、 僕だけしか知らない僕だけの言葉。 僕が使うブックマークだからボックマーク。 最初はボクマークと表現していたが、 イマイチしっくりこないのでブックマークと僕をかけてボックマークと言ってみた。 それが僕のツボにはまり、 それ以来ブックマークを頭の中で呟くときはボックマークと言っている。
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