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音すらない空と雲の絵。 「お待たせ」 「もうちょっとだけ待ってね」   追い続けていると雲間から再びグライダーが出てきた。 やっぱり音もなく。ゆったりと。 「オッケー。何で送る?」 「Skypeで」 「分かった」 「お礼に駅まで送ります」 あ、それ助かる。 「それともう一つ……」 彼女がはにかみながら提案してきた。  「私の名前、咲いたら送ります」
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