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幽霊のようにふわふわした足取りで歩く死者を見送り、僕はふぅと束の間の休息を取る。 僕は自分自身が平等な目で物事を見ているとは思わない。 僕が見る世界はひどく偏っている。 だからこそ不安なのだ。 死者の今後を決める大事な伝記が、僕の主観まみれなのだから。 時折、取り留めもない思考に襲われる。 僕は、裁きを行う存在も、僕以外の伝記を書く存在も知らない。 もし、もしもだが、僕の書く伝記が全てで、僕が裁きを行う存在だったらどうしようって。 周期的に訪れる感情にはもう飽きている。 まるで仕事みたいだ。
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