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「お客様、ようこそUSJへおこしくださいまして、まことにありがとうございます。そして、このアトラクション乗り場まで足を運んでくださり、本当にありがとうございます。今回、このジェットコースター、ハリウッド・ドリーム・ザ・ライドでは前向き、後ろ向きの2つがご用意されており、どちらもスリル満天の絶叫アトラクションとなっておりますので、どうぞお客様、楽しんできてくださいね!それでは、まもなくスタートいたします!。」
とてもハキハキとした女性のアナウンスと共に、ゆっくりと後ろへ進んで行くのが分かる。俺達はもうワクワクが止まらなかった。そして、女性のアナウンス、いってらっしゃいと共に、アトラクションがいよいよ動き出した。ガタンッという音と共に、じょじょに加速してゆく。
「ふぅぅぅぅぅー!!!最高だぜ!マジやべぇ!!!。」
S田はもう興奮状態だった。
「やばいな!!スタートからもう絶叫だよ!!!。」俺も、興奮が抑えられない。
が、k谷は、怖いと叫んでいた。俺とS田はk谷を励ましながらも、少しでも怖さがなくなるような、楽しい話をぶちこんでゆく。他の人達からも、これはやばい、最高だ、楽しいなどと会話が聞こえてくる。そしていよいよ頂上へと登ってゆき、USJ全体を見回せる最大のスポットへと突入した。
「ちょお!!スパイダーマン見えるぜ!!。」
S田が指差す方向を見ると、確かに、3D体験の出来るアトラクション広場が見える。
「ほんとだ!!見える!!k谷!!見えるか?。」
k谷に、質問をふった。k谷はハッキリと見えるよ、そう言いたかったのだろう。見え、までは聞き取れたが、る、の文字をk谷が言おうとした時にはもう遅く、勢いよく俺達の乗るジェットコースターは下へ、真っ逆さまに、スピードを増しながら急落下した。
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