2 大切な思い出。

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2 大切な思い出。

そして月日は流れ、忙しい朝がやって来た。俺は地元から上京し、仕事を毎日丁寧に、残業しないように頑張る日々。S田は地元で就職し、k谷はとある大学へ。それぞれ別の道へと進んだ3人であったが、卒業してから、連絡は取り合っていない。最近、俺は仕事でミスをしまくり、怒られる毎日。とても辛い。上京して一人暮らしは楽しいが、それなりに大変な事はたくさんある。とぼとぼ重い足どりでマンションへと向かう。部屋についた時には布団に寝っ転がり、ため息をつく。 そして、ふいにスマホを手に取り電源を入れ、アルバムを開く。すると、高校時代、3人で花火大会や、海、俺の家に泊まり、深夜徘徊して警察にお世話になったり、冬の時には雪やぶに思いっきりダイブしたり、そんな写真や動画がたくさん溢れていた。 だらだら、動画みたり写真を見たりしていたら、ふとあるものに目が止まる。再生をしてみる。 「はーい撮るよー、3、2、1、」 「え?始まってる?」 俺は思わず、泣いてしまった。俺達がUSJで撮影した動画だったのだ。懐かしさに涙がとまらない。
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