第1章 始まり

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そんな私でも、婚活パーティーに遅刻したのが功を奏したのか分からないが、水を浴びた魚のように自然な自分をさらす事ができた。そしてそんな自分を気にとめてくれる初めて恋人といえる人と出会う事になる。 初めて恋人の連絡先・・・ 「今度千代田駅近くのカフェに行きませんか?」 まだ付き合ったわけではないのに「彼女」と登録した恋人を想像しながら、一人よがりな文章になっていないか、違和感はないか?と、一つ一つの言葉が相手への愛情を表しているように感じ、一言一句優しさを滲ませながらメールを送信した。 私自身下心があり調子にのっていた。だがそれは恋をする男の青春であり、私が精一杯掲げる愛を表現していた。「恋人」と呼ばれる意味を私は私なりに解釈をし始めていた。
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