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「ハイ!皆さん、今日の視聴覚の時間は、昨今起きた文化衝突と、その後の私達が
歩いてきた、これからの社会のための勉強です!なので午後は、お昼休憩の後に視聴覚室に集まって下サーイ。」
長めの狐耳をふんだんに“パタパタ”しながら、最近赴任の“ケモ耳女教師”の
“フォクシー先生”が明るい声(少し訛りが残るが!)で生徒達に話をする。
「先生ー!動画って一体何を観るんですかぁ~?」
クラスには必ずいやがるお調子者の一人、役立武(やくたたけし)こと“やーさん”が声を上げる。先生は笑顔を絶やさず、穿いているスカートから上手にはみ出した9本尻尾を
“フサフサ”させながら答えた。
「ハイ~、今年の夏に開催された漫画の祭典“スーパーコミック☆フェスティバル”通称、スパコミの映像を流しマース。これは先月、教育放送のドキュメント番組で流されていた
物で~す。今世界の構築において、私達と貴方方の共生~多大な~る影響を与えてくれた、
この行事をみんなで勉強デ~ス。」
この言葉を聞いた時“あたし”の顔は文字通りの“恐怖”を描きそうになった。クラスの
奴等は元気に返事したり、騒いでいるが、それ所ではない。その前に先程から、いや、恐らくこれを読んでる連中は少し“異質”な印象を受けるかもしれない(昨今起きた文化衝突とか?狐耳のフォクシー先生ってなんだよ?だよね?)安心して!異常なのはこっちで、
そっちが平常なのだから…
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