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「やるしかにゃい!」
犯罪とか、道徳観念とか!この際関係ない!自身の生命を!素敵なオタライフを守る
のだ!!最初はテレビ!導線の一部を引き千切ってやれば事は済む。更に
念を入れるとすれば、PCから接続して視聴覚室に備えてあるスクリーン!
こちらで流されると、もっと厄介なので、そちらも壊しておこう。友人の情報によれば、
次の時間もここは使われる。急がねばならない。テレビの裏に回り込んだあたしは、導線に手をかけ、一気に…後ろから凄い力で肩を掴まれ、文字通り引っこ抜かれたみたいな状態に
なる。そのまま床に、毬みたいに転がったあたしの胸を、力強い足(良かった、靴下!)が
抑えつけた。
「やっぱり~♪ふぅ~♪ここにいたぁ!」
混乱なあたしの頭上に逆さま顔のみぬきが覗き込む。不味い、バレてた。おのれ~みぬちゃんめ~…という事は今、自分を踏んでるのは…
「ふぅ!いくら友達の事、気遣ってくれたって、そこまでしなくてもいいよ!」
「いや、違くて…」
弁解も聞かずに、九鬼が足に体重かけてくる。ご丁寧に靴が並べて置いてあるのが、可愛いが…あかん、コレ…潰れる。
「わかった!くーさん足どけて!まじ、呼吸が苦しく…」
「どけないよ!ひぎぃって!ひぎぃって言いなよ!!」
「えっ?わざとやってる?てか、キツ…ひ、ひぎぃぃっ!!…」
「ぃが一個多いよ!ふぅ!ふぅ?」
「・・・・」…
こうなれば!直接直談判だ!4時間目終了後(意識どころか保健室で過ごした。)
のチャイムと同時に職員室に駆け込んだあたしは稲荷寿司弁当を美味しそうに“ハムハム”しているフォクシー先生に詰め寄り、事の次第を話した。
「ていう訳なんです!先生!!なんで、午後は映像を別のにするか、私の部分を大幅カットで!!ヨロヨロでお願いします!!」
「ええ~っ、それは無理デスよ~教材資料ですから~」
困った~みたいに両手を“フルフル”する先生の胸倉を掴み、叫ぶ!(かなり胸がたわわ!)
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