5人が本棚に入れています
本棚に追加
二人の男性が、酒を酌み交わしながら話し込んでいる。
「最近、俺引きこもってばかりで、遊んでいない気がする……」
一人の男性が分厚いローブをまといながら、しんみりと言った。
「自分も働くだけで毎日が終わっているさ。最近はなぜか草原が穴ぼこだらけで、それを埋める仕事も増えてきたしな」
ため息をつく二人に小さな声が聞こえてきた。
『海へ来て! 私の所へ来てください……』
空耳かと思いながらも、二人は会話を続ける。
「なあ、よっぴさん、急に思いついたんだけどさ、海へ行ってみないか?」
「ああ、奇遇だな、自分もなぜか行きたいと思ったんだ。げわんたくん、いいことを言うじゃないか」
「今の時期、アオリイカがおいしいし、釣りで決定だ!」
最初のコメントを投稿しよう!