TATTOO~揚羽蝶♪

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  然 し、躰に 墨を入れると云うのは、 公共の面で色々制限されますし、マイナー 的なイメージを抱く衆人環視が、日本には未 だ未だ沢山居ます!今の私達世代ぐらいから  は、入れ墨はファッション感覚で捉える様         にはなりましたが、其れで               も未だ未だで                    す。 文 化の違い と云われれば其れまで ですが、日本には昔から根強く染み付いた 慣わしが有りますので、入れ墨がメジャーに なるのは、私達が老年世代となった30年~  40年先の話しとなるでしょう!其の様に         なってからでは、私は遅す               ぎると思いま                    す。 ※此の章の登場人物。 彫り師の鐵さん像は、 必殺!仕事人の念仏の 鉄さんで、美咲さんは 私達・閻魔三姉妹の姉 岬梨絵です♪                    2                   人は                 又、後に             登場致しますが、        其れは私が背中に墨を入れる  時に遡っての過去の話しとなります♪鐵さ んは表向きの仕事が鍼灸師なので、私が酷い 肩凝りなのを美咲さんに話し、紹介して貰っ た鍼灸院が鐵さんの所と云う設定です♪   寅 との 待ち合わせに 向かう私。ゴミを出す為に 集積場所へと自転車を押していると、案の 定、近所の主婦連達が下らない噂話で立ち話 を盛り上げていました!早速、向こうも私に  気付き、近付いて来る私に詮索がましく、       「こんなに早くどちらへ?」  何処へ行こうと勝手だろと思いながらも、 愛想笑いを浮かべ、挨拶程度の言葉を交わし ました。夫を会社に送り出し、子供も父親に 連れられて小学校へ行き、朝の主婦業を熟し た平凡な主婦の姿でしかない私。服装も、 そつなく着こなし完ぺきで 揺るぎないで す♪     「お友達の部屋の模様替えに...」 主 婦達をあしらい、 ペダルを漕ぎ走り出す私♪ 上辺ばかり飾って、他人を中傷する事しか 能がない下級人と一緒にするなとばかりに、 私は足早に自転車で走り去りました!自転車  で駅に向かう途中、昨日の夜の寅とのメー        ルの交信を思い出しました♪  ──明日はいっぱいキスしよう♪    智の腰が抜けるぐらい♪──  
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