宇津木 流樹 ウツキ ルキ

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俺は今まで不遇な子ども時代を送ってきた。 家は貧乏でごはんにマヨネーズをかけるのが我が家の定番だった。おかずは無し。 何故貧乏かというと原因は父親にあった。酒中毒でしかもギャンブル狂いの父親で良く母親の財布から金を抜き取り抜き取る金が無くなったら消費者金融で借りた。 そんな家庭で育った俺は妄想という一つの武器を手に入れたのだ。自分を守る術だ。 妄想の中で俺はいつもカッコよく運動神経が良く女の子によくモテ母親は弁護士父親は医者という人生を歩んでいた。名前も流樹なんてアニメの主人公みたいな名前でなく樹という良い名前だ。
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