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笑顔なのに目が怖い。緑がかった青い瞳が微妙に赤く変化していくように見えて、私は目を丸くした。
「……殿下の、目……」
「……ああ、いけない……」
呟くと殿下ははっとしたような顔をして目を閉じた。
「ごめん、怖がらせてしまったかな?」
そう言って再び開いた目は見間違えかと思うほどいつも通りで。
あ、これ指摘しちゃいけないやつだとさすがの私でも気付いた。ふるふると首を振る。
「で、女神がなんだって?」
それに関しては聞き逃してくれないらしい。裸のままでいるのはとても恥ずかしかったので(起きたらお互い裸だったのだ。しかも2人で1枚のシーツにくるまっていた)、ガウンを取ってきてもらい羽織らせてもらってから、夢の中での会話を思い出し思い出し全て話すことになった。
殿下は聞き終えるとはーっとため息をついた。そして目元を押さえる。
「……前世から想っていたのは確かだけど、ユーリエは聞いてどう思った?」
「んー……正直すごいなって。私そこまで想ってもらえるほどなにかしたんですか?」
殿下は首を振った。じゃあなんで。
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