Dear my…

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『君に幸あれ』 心配したんだよ、といって駆けつけてくれた顔が あまりにも必死でおかしくて笑ってしまった 笑い事じゃあないんだよ、と君が怒るから ごめんごめん、とまた笑ってしまった ふしぎだな ふしぎだな 僕はいらないと思ってたのに ふしぎだな ふしぎだな 君は僕を大切だというんだ 眠れない夜はおくすりひとつ 自棄(やけ)になってもうひとつ ならない電子音に嫌気がさして あとひとつだけ口に含んだ 絶対にだめだよ、と君は真面目な顔で言った あまりにも必死に言うもんだから 僕はついつい泣いてしまった ふしぎだな ふしぎだな 君は僕を大切だという ふしぎだな ふしぎだな 僕も君が大切なんだ 約束ね、と君が言ったので 仕方ないなあ、なんて頷いた もう少し素直に言えたらよかったかな ごめんね ありがとう 僕も君が大切なんだ かけがえのない「君」なんだ ありがとう ありがとう 幸せを僕にくれてさ きっと君と一緒なら 幸せな物語を紡げるよね 僕の一番大切な君へ
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