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猜疑心の強い者は何か後ろ暗いことがあるものだからな。
いざと言う時はヒトの言うことなど聞きもしないんだよ」
「そう言えば、ミョルド様もお茶をしていたらいきなり宇宙空間に
魂だけでいたって言ってました」
ガイの言葉に、功太は頷きました。
「当然キリはその話しを知っていたからな。
だから常に警戒していたんだろう。
…しかし我が家でブラックホールを拝めるとは思いも寄らなかったぞっ!!」
功太も愉快そうに大声で笑っています。
「クラークの作った宇宙の設計図はバグだらけだからな。
もっとも、宇宙の創造神としてはかなり優秀なオレの師匠だけどな」
「クラーク様にはまだお目にかかっていません。
統括地におられるのですか?」
「そうだ。
失った家族の魂を異空間から取り出しては生み直しているところだ。
運がよければ記憶もそのままに生まれてくるからな。
もっとも、出てくるは願いの子であり、
生前が友であったとしても
自分自身の子となってしまうが、
それでも家族を取り戻したいものなんだよ」
「はあ…
社会の功太史で教えてもらいました。
警鐘問題…」
「オレにとって今思っても最大のピンチだったな。
だが誰も失くさなかった。
エッちゃんは三度ほど消え去りそうになったけどなっ!」
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