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「もう言わないでっ!
だって、聞きたいじゃない、知りたいじゃないっ!
でもそれをすると肉体は霧散して魂は異空間に飛ばされる。
酷いことを考えたもんだわっ!!」
悦子は怒り狂っていますが、
本来ならば悦子がこの程度のことなど跳ね返さなければならなかったのです。
ですが悦子は功太が縛られているよりも自分第一で考えていたのです。
ですが悦子にとってこの一件はかなりの修行になったようです。
「タバサも不安だったんだよ。
反抗されて、統括地に攻め込まれたくなかったんだ。
だがタバサはオレに忠誠を誓いながら消え去りルシールを残してくれた。
ルシールだけでも残ってくれて幸いだった」
ガイは頬を朱に染めました。
「後継として引き継がれていたこと、本当に嬉しく思っています」
「そうだな」
功太はガイの言葉に笑みを向けました。
「宇宙空間と異空間は三次元で成り立っている。
…だが精神空間だけは違う。
これだけが四次元だったんだよな」
「魂だけが行き来できる空間…
ボクも早く精神間転送ができるようになりたいですっ!」
「魂の精神の道を使う精神間転送はガイにももうできるはずなんだ。
…マーカス」
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