プロローグ

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そして、大人しく従った俺は男の前に行き、向かい合う形で立つ。 『それでは………汝、我の力を与えん。汝、如何なる試練をも乗り越える力を備えん。汝、我が名の元に従い、大悪を討ち果たさん。』 男が何かを唱え始めると、自身の身体が淡い光を発して行き、ゆっくりとした暖かさが全身を包み込む。 今まで感じたことも無かったような、何とも言い表せない何かが湧き出て、それと共に膨大な量の情報も流れ込む。 なんだ?これは…地球とはまた違った世界が脳裏に現れて、その世界の情報も流れてゆく。 『汝、世界を救わん。使命を全うせよ。……そして願わくば、汝も救われんことを…』 そして、男の言葉が終わる刹那、眩い光が溢れ出して俺は光に包み込まれた。
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