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勇「シェラン姫!…っ…ここか…!みんな、下がってて!」
広間に入る寸前に、どうやら曲がりなりにも勇者で実力はある様なのか、ほかの人間には見えなかった糸が見えるようで入る寸前に立ち止まり、剣を構える。
そこに関心はしたが、剣の使い方や魔力の練り方があまりに稚拙で、このまま振り切れば広間が半分吹っ飛ぶと見たが、このまま終わらせたら宋史様に合わせる顔がないと思い、ルシファーはすっと気付かれないように魔力の壁を糸のすぐ後ろに張り、取り敢えずぶっ飛ばすのを抑えた。
宋史様の言っていた通り、この人間はただただ阿呆だと思うルシファーだった。
勇「おらぁ!!」
ーバツンッ!!
無事糸だけ斬らせて、その後すぐ突っ込んできた勇者にバレないよう壁も消してやる。
勇「姫ー!」
勢いよく走っていき、シェラン姫の所へと向かう勇者。
そのすぐ後ろを、おそらくこの国の王とその護衛6人が付いて行っていたので、それはいらないと判断したルシファーは、糸を操作した。
王が走り、一足遅れて続いた護衛を狩った。
ーザシュッ…!
「…な…」
予めに床に張り巡らせていた糸の上を護衛6人が通った瞬間に上にグイッと張り詰めた状態で上げたのだ。
それにより、6人は6人分の人間の切り身となって転がった。
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