第5話ー直接対決

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ーーーーー! 音の無い世界で、勇者は横に剣を薙ぎ払った。 当然彼らの身体は、勇者の力により真っ二つに割られて、びちゃっという濁音を次々垂れ流しながらゆっくりと絶望しながら絶命した。 そして、それを広場の人達は見届けて、再び恐怖は威力をまして膨れ上がり、どんどんと増幅させていく。 まるで恐ろしい怪物が見えているかのように思えたのだろう。 数人が涙を流し始め、神への祈りを捧げた。 それを見届け、アラインは目を閉じると、ナーガへと続きを託したのだった。 ずぁ… そして、闇がアラインを包むと次に現れたのはあのナーガだった。 アメリットであるナーガは数々の心臓を貪り食ってきた。 そして特技としている事が1つあり、それがコレクションだ。 今まで食ってきた心臓は全て魂となり、永遠にナーガに囚われ続けて転生が出来ないとされている。 そして転生は出来ないが、使い魔として使役することは可能だった。 そしてそれらの魂を10個召喚する。 それらはただの魂ではない。 生前凶悪を犯し、情けや良心や罪悪感と言う心が全く存在しない魂達。 それを勇者以外の全てに取り付かせ、多少なりとも不自然にならないように影響させる。
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