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だからこそ、生徒二人が破廉恥にも淫技に耽るさまを前にして、ユージーンが「狼狽」のような表情を見せたことに、コーネリアスは堪らない愉快さを感じていたのだ。
そして、その「困惑」の色が、どれほどかすかな表情の変化であったとしても、他人の感情の機微に聡いコーネリアスのエメラルドの瞳が見逃すことはなかった――
談話室に響く吐息が、突如として激しさを増す。
アッパーシックスの生徒が、高まる快楽に押し殺しきれなくなった声を、切れ切れに洩らし始めた。
もはや、ほぼ「大人である」といっていい年齢の少年が上げるにしては、それはひどく寄る辺なく、仔猫めいた甘えをまとったもので。
そのことが、彼に与えられている口淫がもたらす悦楽の強さを、余すところなく物語っていた。
下級生の動きが早まった。
激しくなる行為に合わせて、金の巻毛が波打ち、水音がひときわ高まる。
その虹色の光をまとう髪が、グシャリと大きな手で鷲掴みにされた。
淫遊を施される腰が、交尾めいて前後に動き出す。支えにされていた踏み台が、ゴトリゴトリと音を立て始めた。
絶頂が間近であることを、もはや、その場のすべての者がありありと感じ取っていた。
にもかかわらず、金髪の下級生が、ふと愛撫を止める。そして上級生の下腹部から、ゆっくりと顔を離した。
突如打ち切られた快楽。
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