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眠りが浅い只野は寝た気がしない。
しかし時間は過ぎている。
隣では妻がスマホのゲームをしていた。
只野は声をかける気にもならず、布団に潜り込んだ。
寝起きのためか、少し気分が上向いている。
いつものあざ笑う声や冷たい視線は感じない。
久しぶりに只野は安心して横になった。
しばらくすると実母が夕食が出来たと呼びにきた。
只野は重い体を起こすとダイニングへと向かう。
妻はまだゲームをしていた。
只野はダイニングテーブルにつき、夕食を胃に流し込んだ。
味など解らない。
薬を飲んで早々に寝室へと戻っていった。
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